不定期連載小説「死神アリス」やっと続き!
2000年12月31日始めはちょっとした思い違いかと思ったが、だんだんそれは確執に変わっていった。
誰も僕を見ていない。
いつも通り僕が教室の中に一人だけ存在しているなら特に気にしなかっただろう。
でも違う。
みんながもう一人の僕を見ているのだ。
僕の方には見向きもせず。
足元が崩れて行くような気がした。
みんな偽物に騙されている。本当の僕はここにいるのに。
本物だっていう証拠だってあるはずだ。あいつになくて僕にしかないものが。
あいつにできなくて僕にしかできないことが。
…けれど、まわりはきっとわからない。
この四十人のなかの何人と僕は話したことがあるだろう。
そしてそれはいつのことだっただろう。
なぜか学校の人間は僕にとって話し辛い奴しかいない。
中学のころまでは別に何も気にしなかった。
普通に友達と話して、普通に遊んでいた。
でも高校に入ってから、何かが違って来たんだ。
僕が違うのか、クラスみんなが違うのかはわからないけど。
少なくとも同じではないことは確かだ。
違うものをムリにあわせるのは面倒だ。
だから僕はだれとも話さない。
だから誰も僕のことなど知りもしない。
僕に似ている誰かが僕とすり替わっていたとしてもきっと気づかない。
でも、僕というのは世界に一人しかいないから、すり替わられることなんてないと安心していた。
第一、そんなことでメリットなんて得られるはずがない。
じゃあどうして僕が二人いるんだ?
違う、そこにいるのは僕じゃない。
僕の席に座っているのは僕じゃないんだ。
何とかして伝えたかった。
しかし、勢いよく飛び出した僕の足を机がとらえ、結局派手に転んでしまった。
机も一緒に倒れた。
机の近くにいた女子が驚いて声をあげた。
だが、驚いたのは僕の方だったんだ。
誰も僕を見ていない。
いつも通り僕が教室の中に一人だけ存在しているなら特に気にしなかっただろう。
でも違う。
みんながもう一人の僕を見ているのだ。
僕の方には見向きもせず。
足元が崩れて行くような気がした。
みんな偽物に騙されている。本当の僕はここにいるのに。
本物だっていう証拠だってあるはずだ。あいつになくて僕にしかないものが。
あいつにできなくて僕にしかできないことが。
…けれど、まわりはきっとわからない。
この四十人のなかの何人と僕は話したことがあるだろう。
そしてそれはいつのことだっただろう。
なぜか学校の人間は僕にとって話し辛い奴しかいない。
中学のころまでは別に何も気にしなかった。
普通に友達と話して、普通に遊んでいた。
でも高校に入ってから、何かが違って来たんだ。
僕が違うのか、クラスみんなが違うのかはわからないけど。
少なくとも同じではないことは確かだ。
違うものをムリにあわせるのは面倒だ。
だから僕はだれとも話さない。
だから誰も僕のことなど知りもしない。
僕に似ている誰かが僕とすり替わっていたとしてもきっと気づかない。
でも、僕というのは世界に一人しかいないから、すり替わられることなんてないと安心していた。
第一、そんなことでメリットなんて得られるはずがない。
じゃあどうして僕が二人いるんだ?
違う、そこにいるのは僕じゃない。
僕の席に座っているのは僕じゃないんだ。
何とかして伝えたかった。
しかし、勢いよく飛び出した僕の足を机がとらえ、結局派手に転んでしまった。
机も一緒に倒れた。
机の近くにいた女子が驚いて声をあげた。
だが、驚いたのは僕の方だったんだ。
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